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2012年5月20日

クライスラー車を値引きする!

米自動車市場でトヨタ自動車などの日本勢が苦戦している。トヨタのリコール(回収・無償修理)問題の影響はほぼ解消したとの見方が大勢だが、世界経済の先行き不透明感に伴い、春以降に原油価格が1バレル=70~80ドル台で安定。もともと大型車志向の強い米消費者が、ガソリンの低価格を受け、日本勢の得意な低燃費の小型車を敬遠する傾向が強まっているためだ。

 8月の米新車販売台数を見ると、前年同月比の増減率は、米国勢がゼネラル・モーターズ(GM)=24.5%減▽フォード・モーター=10.6%減▽クライスラー=6.9%増。これに対しトヨタ=34.1%減▽ホンダ=32.7%減▽日産自動車=27.0%減と日本勢の不振が際立った。

 各社のスポーツタイプ多目的車(SUV)などを含む部門の下落率は8~10%と比較的小さく、こうした大型車が得意な米国勢の落ち込みは日本勢に比べ軽微だった。7月にも同様の傾向が見られた。

 米国では08年に原油価格が100ドルを超えて高騰したころに、トヨタのプリウスなど低燃費車への買い替えが加速。米大手3社の経営危機の要因になったと指摘された。だが、米国民は通勤や買い物で高速道路を日常的に利用しており、馬力のある大型車へのこだわりが強い。ガソリン価格さえ安定していれば「低燃費車より大型車というのが米消費者の本音」(GM販売担当)とも言われ、日本勢には難しい局面となっている。

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